「走り幅跳び」での「走力の鍛え方とコツ」について説明します。


1. 「走力の鍛え方」に対する考え方

上達するために、走り幅跳びと走力との関係について最初に考えて見ます。

よくあることですが、練習して走力が上がったのに走り幅跳びの記録がよくないことがありますが、どうしてでしょうか。

やはり助走が合わない事が多いのですが、スピードが上がって走り方も変わってきます。

それで、助走の歩数や入り方、フォームを変えていくことで伸びてきたスピードを活かして跳ぶ事ができるようになったのです。

もちろん直ぐに上がっていくわけじゃないし、助走の練習内容も大切です。

自分の「バネ」をつけていくことも大切だと思います。

ただ何となく一生懸命やってもだめなのです。

走力が上がったと言う感覚が間違っているからでしょう。

スパイクをつけて、これから走り込む時期です。

9割の人がこれからなのです。

毎日SDの30~80を数か月10本から20本します。

そうすれば間違いなくベストが出るようになります。

300などを毎日5本ぐらい走っても走り幅跳びでは記録は伸びません。

また微妙な表現ですが、走力より「脚力」が必要です。

もちろん「ジャンプ力」、「瞬発力」も一番大切です。





2. 助走速度を最大にするにはどうするか

走り幅跳びのパフォーマンスの向上のためには、自己の疾走能力を十分助走に生かし、なおかつ踏み切り準備局面においてその速度の減少をいかに抑えるかが、必要不可欠な問題になってくるのです。

助走速度の増加は、助走のスタート時から徐々に加速していく方法や、スタート時に一気に加速し、途中リラックスして踏み切り手前でもう一度加速するやり方もありますが、いずれにしても踏み切り時の速度ができるだけ高いことが望ましいのです。

しかし、踏み切り時に速度を高めれば高めるほど、踏み切り準備をスムーズに行うことが難しくなり、高度な技術を要することになります。

また、踏み切り時に自己の疾走能力を最大に高めるためには、助走技術に加え、自己の疾走最高速度が、踏み切り地点に合うかどうかが問題となってきます。

助走が短ければ疾走能力を十分に出し切る前に踏み切りになってしまい、長ければ踏み切り手前で速度が最大になり、 踏み切り時に速度は低下してしまいます。

疾走中の最高速度の出現する時間は、年齢に関係なくスタートから6~7秒であるが、距離は疾走能力の向上とともに長くなっている傾向にあります。

もし自己の疾走能力が最大に発揮される距離を助走のなかでとれば、踏み切りで最大速度を発揮して上達します。

このようにして、走力の鍛えて助走を最適にできるようにしましょう。