初心者のための「走り幅跳び」を上達させるために必要な練習メニューについて記述します。

とにかく、初心者の場合は、習うよりも慣れろです。

そのためには、「体力」がないとどうしようもありません。

体を鍛えることから始めましょう。

なんといっても、一番重要な体力は、走力であり、その源泉となるのは「脚力」です。

この脚力があるかどうかは、脹脛の絞まり具合でわかります。

これが、脚力の指標の一つになります。

もし、ぽちゃぽちゃしているのなら、きりっと締まるまで脚力を鍛えましょう。

すなわち、走ることです。


1. 体力をつける

先ず走り幅跳びに限りませんが、スポーツの競技者には体力が求められます。

特に、走り幅跳びでは、脚力を鍛えて強靭な足にすることから始めます。

この脚力は、ジャンプするときの瞬発性につながるからです。

初心者が脚力を身につけるには、一にも二にも「走る」ことにつきます。

初心者の場合、最初から一流の競技者のようにメニューに無理があってはなりません。

すぐやめたり、やる気をなくすからです。

運動場でも道でも家の中でも走って脚力をつけることが十分できます。

外で走る
最初は運動場、あるいは公園のトラックでゆっくりと数週走ります。

この練習のときに気をつけたほうがいいのは、走るフオームが重要になってきます。

両腕を腰につけて前後にふります。

足は普通の走り方とは少し違い、太ももをできるだけ上方にあげて走行します。

なれてきたら、走る距離または時間を延ばします。

できれば、時間を計り、前回よりも改善されたかどうかチェックします。

もし改善されていない場合は、距離または時間を短めにします。

●家の中で走る
家の中でも、立派に脚力を強化できます。




これは、家の中をバタバタと走るのではありません。

いろいろな練習方法がありますが、今回は「階段」を活用する方法について述べます。

最初は、通常の一段上り降りで往復10~20回、なれてきたら二段降り二段昇りをやると効果があがります。

なれてきたら、負荷をかけるのも有効です。

たとえば、ダンベルまたは両手に水をいれた2リットル(または1リットル、または500ミリリットル)のプラスチックボトルを持つとかで練習するのがよいと思います。

さらに、効率をあげるために、早くなければ意味がありませんので、ストップウオッチで時間を計測します。

週に1回程度の練習なら、前月よりも今月、今月よりも来月、必死で時間短縮することに努めましょう。


2.次に我流でもいいからとにかく走り幅跳びに慣れましょう

走り幅跳びでは、初心者は特に、体力を徐々につけながら、最初の数ケ月は同好会的な遊び感覚で結構ですから、慣れることに専念してください。

我流でも見よう見まねでもいいのです。

毎日数時間程度がいいのですが、土日曜だけでもかまいません。

我流で楽しく、一人でもいいですが、できればみんなとわいわいがやがややりながら、走り幅跳びの練習をするほうがいいと思います。

この期間は、体のどこの部分に負荷がかかるのか、自分の得ては何で不得手は何なのかを把握して、自覚することが重要です。

このようなことは、近い将来一流のアスリートへのまさにスタート台にたっているのだと思ってください。

初心者の場合、初期の段階では、徐々に体力、特に脚力をつけつつ、走り幅跳びとは何だろうという意識ややる気を宿してくれたらいいと思います。

これが、上達への第一歩となるのです。

最初から無理は禁物です。