「走り幅跳び」の「ルール」について説明します。

走り幅跳びの競技形式は、自由な距離の助走から、白色の踏み切り板で踏み切って、その先にある砂場に向かって跳んだ距離を競います。


1. 「走り幅跳び競技」の概略

競技人数が8名以上になる場合は、一人が3回ずつ跳んで競技を行い、上位8名は更に3回跳んで競い合います。

また、競技人数が8名以下の時は、それぞれ各自が6回ずつ競技を行います。

踏み切り板は、白く塗装された木で出来ており、踏み切った足がこれより前に出た場合、無効試技(ファウル)となります。

なお、ウレタン舗装された全天候型の助走路の場合、選手のレベルに応じて踏み切り板の位置を変更出来る構造となっています。

また、踏み切り板の前に緑色の粘土版、もしくは10cm幅のゴム板があり、ファールした時にはそこに足跡がつき、すぐに分かります。

競技ルールとしては、助走路にはマーカーを2つまで置いて良く、踏切板より前で踏み切ってもルール違反にはなりませんが、計測は踏み切り板からになります。

一方、踏切板からはみ出して踏み切って跳躍したり、板の両端の外側から跳んだり、空中で宙返りのような動きをすると、記録が認められず無効になってしまいます。

また、順位は、競技での走り幅跳びの記録が最も良いものが競技選手の記録となり、その際の計測の仕方は、踏み切り板、もしくはその延長線上と、踏み切り板から着地後までの最も近い距離を、垂直になるようにして測ります。




同じ記録になった場合は、その選手の2番目の記録で順位を決め、それでも順位が決まらないようなら、3回目の記録で決めます。


2. 走り幅跳びの主なルール

試技開始の合図があってから1分以内に試技を開始しなければならない。

ただし同一競技者が連続して試技を行なう場合は、2分以内とする。

助走は助走路内であれば距離は自由であり、背走しても構わない。

助走路の外に、2個まで目印となるマーカーを置くことが出来る。

踏み切ってから着地するまでの間は、前方宙返り以外はどんな動きをしても構わない。

各選手に3回の試技が与えられ、上位8番目の記録の選手にはさらに3回の試技が与えられ、合計6回の試技の中での最高記録により順位を決める。

次の場合は無効試技となる。

●踏み切り線の前の地面に身体の一部が触れる。

●踏み切り板 (120cm) の外側で踏み切る。

●着地の時、競技者の身体の跡より踏み切り線に近い砂場の外側に触れる。

記録は、競技者の身体(普通は足)の砂跡のうち、踏み切り地点より最も近い地点を着地点とし、踏み切り地点(踏み切り板の端)からの距離を記録とする。

手や尻を後ろに突いてしまった場合はその地点までの距離が記録となる。

助走の距離に限度は設けられていない。

このようにして、初心者の場合、とくにルールをよく頭に入れて練習しましょう。