「走り幅跳び」での「走り幅跳びにおける四局面の分析」について説明します。


1. 「走り幅跳びにおける四局面の分析」に対する考え方

走り高跳びの四局面、すなわち踏み切り動作、空中フォームと着地、踏み切る直前の走り方、助走のそれぞれについて詳細に分析してみます。

まず、踏み切り角度ですが、物理的計算から単純に算出した値と比較すると実際は小さな値を示します。

これは前提として速度を一定としていることに誤りがあり、実際は10~20度が最適です。

しかし、これを意識することで実際にはそれより低い角度で飛んでしまったり、体を下に向けながらとんでしまうことから、進行方向のやや高い位置に目標物を設置しそれを飛ぶ直前で見るようにすると、間違いなく上達します。

ほかにも踏み切る直前の走り方は歩幅を小さく、空中では腕を高く上げ振り落すことが良いなどのテクニックなどがあります。

何らかのリズムを意識して運動するとうまくいきます。

バイオメカニズムは客観的なデータである一方、スポーツスキルは客観を頭で理解しても実際にその通りにできるわけではないため、この時に客観データを主観的な体の感覚に読み替える必要があります。

難易度の高いものから練習すれば反復回数が最も多くなり伸びます。

心理面の影響も大きいのです。


2. 具体的に基本を考えて上達しましょう

踏み切り動作…跳躍角度は10から20度が良い。




しかし、実際にこの角度で飛ぼうとしてはいけないのです。

高く飛ぼうとした結果的にこの角度なのです。

では実際どんな主観的感覚がよいのでしょうか。

「目標物」を見るのです。

そうすると視線が上がり、自然と胸も上をむきます。

空中フォームと着地…空中での腕の使い方は高くあげ、素早く振り下ろすのがよいでしょう。

そうすることで、着地点が自然と伸びます。

フォームは「タッチ物」をさわろうとします。

踏み切り直前での走り方…得意とする擬音を使用します。

助走…25m程度です。

着地の瞬間にできるだけ足が前に出るようにすることであるが、やはりこれもそのまま意識してもうまくいきません。

ではどうするかというと、主観的に「跳んだ瞬間腕を高く上げて、その後振り下ろす」ということを考え、実際に動作すると、これも自然と足が前に伸びるようになります。

では、踏み切る直前に「歩幅を小さくする」ことが理想であるが、これを意識せず、頭の中で「ダ・ダ・ダンのリズムで跳ぶ」と考えると、うまくいくようになります。

心理的に最初に効果の大きい練習をしてしまうと、その後の効果の小さい練習を熱心にやらなくなってしまうことが原因となることもあります。

このようにして、四局面を分析し、そのポイントを常に考えてよく練習しましょう。