「走り幅跳び」での「走り幅跳びにおける定説に対する主観のずれ」について説明します。


1. 「走り幅跳びにおける定説に対する主観のずれ」に対する考え方

走り幅跳びで、物理的に40〜50度の角度で踏み込めば一番遠くに跳べると思いますが、実際は10〜20度の角度でみんな跳んでいます。

ビデオで見るとよくわかりますが、主観的な意識として、遠くの一点(標識)をみつめ、両腕を高く上げて「接触物」を触ってから素早く振り下ろすのを意識すると記録が伸びるのが分かります。

また、踏み切り動作、空中フォームと着地、踏み切る直前の走り方、助走の4項目の練習する順番を入れ替えたら記録の伸びが違うことも分かっていて、練習する順番も上達には大事です。

走り幅跳びの動作に着目します。

走り幅跳びにおける跳躍角度は、10~20度程度ですが、10~20度の角度で跳ぼうと意識すれば良いという訳ではありません。

自身の意識の中では高く跳ぼうと意識することがとても大切です。

また、踏み切りの際に目線が下を向いていたのでは跳躍距離は伸びないので、視線を上に向けることが大事だといえます。

踏み切った後の腕の動きは、高く上げてから素早く振り下ろすのが良いとされています。

これは、上げた腕を前から振り下ろすことで足が前方へ伸びるという効果がありますため、それにより跳躍距離が伸びるのだと思います。

筋肉は、すべてが意識によって動くのではなく、無意識的に起きる筋収縮があります。

むしろ、意識的に筋力を発揮するよりも無意識的な筋力の方が、大きな力を発揮しています。

また、踏み切り直前の歩幅は小さい方が良いのです。

擬音を使うリズムをつくりを利用すると、タイミングを合わせやすくなります。

助走は、短いと最高スピードに達せず、逆に長いとばててしまうでしょう。

ゆえに、助走のスピードを十分に活かし、踏み切りを合わせることが大切だといえます。




このために、走り幅跳びではスタート位置の調整が重要とされます。


2. 走り幅跳びの4局面について考えてみましょう

上達には工夫が必要です。

「これに触れるぐらいまで飛んできて」というようになにか目印となるものをつけてやることが大切です。

速い方が断然記録もいいのです。

遠くに高く跳ぶことも大切ではありますが、足を速くすることももちろん同等に大切なことです。

目標となる目印を置いて、練習することで記録を断トツに伸びます。

跳躍角度は10~20°です。

しか、し跳躍距離=速度×滞空時間なので、この角度で跳ぼうとすると距離が短くなってしまいます。

そこで、高く跳ぼうとすることでよい記録につながります。

振り上げ足を90°にまげ、視線を上にすることで上体が上になり、跳躍高度が高くなります。

次に、空中でのフォームは手を高くあげてから振り下ろすことで足が伸び、跳躍距離がのびます。

この2つの主観的アドバイスとして「目印」と「接触物」を使って、実際に身をもって感覚を身につけられる工夫がされるとその効果が大きくなります。

さらに踏み切る前の走り方は小さくします。

小さくする、と頭の中では分かっていても実際走っている時に自分でできているかを確認するのは難しいと思います。

そこで、実際の音を擬音語で真似たもの使うことで行動を起こしやすくします。

ただ動きを音で発しているだけなのに聞く前と聞いた後では全然違います。

走り幅跳びの4局面を1つずつに区切って1つできたら次の項目を練習する、というのは1つずつの項目を確実なものとしてそれらを積み重ねていくことができるので、全てのアドバイスを1回でやろうとするよりも時間はかかるが最終的には結果がついてくる練習方法です。

このようにして、定説で言われていることと実際の練習を常に考えてよく練習しましょう。