スポーツ競技の中でも、「走り幅跳び」に必要な服装やグッズを揃える必要があります。
ここでは、一番重要なスパイクについて記述します。
スパイク選定のポイントは、第一に足との「フイット性」があげられ、これ以外には、走りやすさ、重量、防水性、土脱落性などの特性があります。
1.スパイクの足とのフイット性
何はともあれ、「走り幅跳び」でのスパイクは第一にフイット性があげられます。
これは、ジャンプするときの瞬発性につながるからです。
この瞬発性の力の大きさで高く遠くに飛ぶことができるからです。
これは、足と一体的になっていないといけません。
履いているか履いていないのかがまったく感じられないのが良い記録を生むのです。
このフイット性の最適なスパイクを見つけるのに、4~5足を履き潰して最低でも1年近くかかります。
このフイット性の効率をあげるために、足とスパイクの間にある靴下の選定も重要な要素になります。
専門家の間では、ジャンプ寸前にスパイクにかなりの圧力がかかりますが、不適切な靴下だとスパイクと足との間で「微妙なズレ」を発生し、パワーが減少して遠くに飛ぶことができないのです。
とりわけ、汗をかいているかいないかでかなり状況が変わってきます。
ちょっとしたことで、前回よりも記録が悪くなってしまいます。
複数のスパイクを準備して、晴れの日、雨の日、風のある日、気候コンデイションなどに合わせて使い分けます。
特に、踏み切り板の状態に合致したスパイクを使うことが記録の上で極めて重要です。
スパイクのフイット性に焦点をあてましたが、スパイクに必要な要素として、ジャンプ直前にピンにかかる摩擦も重要となります。
2.スパイクに求められるその他の要求特性
フイット性をとりあげましたが、スパイクに要求されるその他の特性、すなわち走りやすさ、重量、防水性、土脱落性などについて述べたいと思います。
★まず、「走りやすさ」を考えましょう。
これは、助走のときに必要なのですが、走りやすさは400メートルトラックを数回走るときに、走り心地や違和感がないかどうかなどをチェックするものです。
特に、夏の炎天下や冬の寒冷期、雨の日、さらには風の強い日、観客がまばらか、多くいるかなど、実際の試合の場を想定して場数を増やして、このスパイクが適正化どうかを判断します。
★次は、スパイクの重量について述べます。
先に述べたフイット性とも深く関係するのですが、片足100グラム未満のものを選びます。
特に、これは、天候不順時にはスパイクのピンに土が付着してこれがジャンプの瞬発力に非常に影響するからです。
時間をかけて丁寧に選択する必要があります。
★最後に防水性について触れてみたいと思います。
防水性が要求されるのは、雨の日の競技でてきめんスパイクが重く感じられることがあります。
雨水を弾くだけでなく、汗などを内から外に逃がす透湿性が重要です。
以上のごとく、走り幅跳びでスパイクに必要な特性をとってもいろいろあり、多面的な角度から適正なスパイクを実地で体験しながら選択していくことが必要です。
当然、監督や先輩などのアドバイスも取り入れた方が無難で早くなるでしょう。